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 20周年記念誌
タイトル 院名 氏名
施設紹介 名古屋記念病院 内科 草深 裕光 19

                          施設紹介

                                           名古屋記念病院 内科
                                                  草深 裕光

1)自己紹介
昭和59年名古屋大学卒業の草深でございます。
私は91年から名古屋記念病院に勤務しておりますが、愛知県透析医会に入会させて
いただいたのは今年のことであり、創立20周年記念事業として原稿募集の案内を拝見し早速
応募させていただきました。当院は1985年に開設され、癌、免疫、地域医療を三本柱として、
透析医療にも当初から微力ながらたずさわって参りました。またここ数年では臨床研修指定病院の
認定や、眼科、耳鼻科、小児科等の診療科の開設とともに、スタッフも増員し透析患者の各種
合併症の治療が行えるように体制を整えて参りました。

HOSPYグループはもとより、約200の病診連携施設からの患者の紹介にも適切に対応するため
他科の医師と緊密に連携し、透析患者の場合には腎臓科のスタッフが併診する形で診療して
おります。特に透析患者の外科的治療として腎移植はもとより消化管悪性腫瘍の切除、肝癌への
各種治療、副甲状腺切除術などが行われており我々も術前術後管理に携わります。
腎臓科のスタッフは私を含め川澄、中山、木村の4人が常勤しており腎疾患の入院、外来患者の
診療の他、全ての通院透析患者の管理を分担して行います。体外循環センターには計32床の
透析ベットがあり、うち12床は入院患者用として使用しております。
またpush/pullHDF、血漿交換血液吸着、CAVH等の特殊治療にも積極的に取り組んでおり、
特にICUでは緊急透析や多臓器不全に対する各種治療を常時実施することができます。私はと
いいますと腎疾患の診療の他、現在研修医教育、感染症診療を中心に、管理回診を始め各種の
カンファレンスや症例検討会を主催するとともに、スタッフとのディスカッションを通じ医療の質の
向上をめざしたいと考えております。今後の透析医会さらなる御発展を期待するとともに、
新しいメディアを通じてますます交流が進みますようにお祈り申し上げます。

2)散文
先生の専門分野は何ですか?この質問を受けたとき私は「一応腎臓ですが、医学教育と感染症に
力を入れております」と答えます。医学教育に携わることになったきっかけは臨床研修委員会の
委員長に指名され、臨床研修ワークショプに参加したことであります。現在の医学教育の問題点や
いかに基本的臨床能力を身につけるかを考える契機となり、まず当院のカリキュラム改革に
取り組み、2年かけて整備してきました。
その内容の一端を内科での研修を例にとりご紹介しますと、研修医は時間外入院患者の検討会、
モーニングラウンドで受け持ちが決まると医療面接、身体診察を実施し診療録(入院時のdate base)
記入します。そこからプロブレムリストを作成し初期診療計画を立案します。
その後の診療内容は当院のPOMRの手引きに従い記載されますが、イブニングラウンドでは
症例呈示とともに診療録の監査、討議、bed side teachingが行われます。

また受け持ち症例は約10例ですが、情報はデーターベースに入力され、これは症例一覧、
症例呈示、入院サマリーなどの形式で出力することができます。そしてこれらは毎週の退院患者
カンファレンスやclinical problem solving方式で実施 される症例検討会に使用されます。
医療面接や身体診察技能については、ロールプレイやマニュアル、ビデオ等によりオリエン
テーションした後、隔週で指導医の前で実施させチェックリストで評価しフィードバックし教育します。
また当直帯を含めた救急の研修も重視し、到達目標について所定の症例まで記入し
提出することを義務づけ、その終了を持って独立診療権を与えるように定めました。
一般病院で基本的臨床能力を身につけてるためには指導者にも多大な労力が要求されますが、
彼らの熱意や成長を感じることで我々も満足感、達成感をえることができ、また自らも彼らへの
教育の過程で多くを学ぶことができます。私はよき教師になりたいとの希望も含めた上で、
専門分野はと聞かれれば医学教育ですと答えております。

また同時に私は感染症の診療も専門としていきたいと思っております。MRSA対策を契機に
適切な感染症の診療を行う必要性に対する認識が高まり、感染対策委員会で多くの問題点に
ついて議論してきましたが、昨年8月から感染症ラウンドを毎週実施し抗生剤の適正使用について
勧告を行ってきました。

採用抗生物質の見直しやマニュアルの作成から初め、毎週第三世代セフィロ スポリン、併用療法、
VCM、イミペネム、不適切投与例をリストアップ検討し、評価並びにコメントをつけて各主治医へ
フィードバックするとともにデーターベース化しています。現在までの11ヶ月で240例が対象と
なりました。このラウンドから明らかになった問題点として、colonizationと原因菌の区別が
できず不必要な抗生物質の投与が行われる、感染症の存在が明らかでない状況での
抗生物質の経験的使用(解熱剤、医師の精神安定剤的使用)、不適切で根拠の無い併用療法の
実施、長すぎる術後予防投与、培養検査の不足などが明らかになりました。
感染症ラウンド実施前に比べると培養前に比べると培養検査の件数は徐々に増加し、
第二世代以下のセフィロスポリン、ペニシリンの使用割合が増加するなど一定の効果があったと
考えますが何よりも、感染症診療の原則について各医師に再考していただけたことが大きいのでは
ないかと考えます。また3ヶ月に一度の割合で東京都済生会中央病院の北原光夫先生をお招きし
感染症勉強会を実施しておりこれも11回を数えるまでになりました。

感染症は適切に診断し治療を行えば治癒が見込める数少ない疾患でありますが、一方では
何となく発熱があれば抗 生物質を投与しておけばよいといった安易な対応が実施されているのも
事実であります。
これらの検証をしていくことは医学教育においても重要な一部であり、院内感染を最小限とし、
医療費の無駄使いを減らす意味でも患者様に還元できるのではないでしょうか。感染症診療に
限らず適切なインタビュー、フィジカルを行い情報収集能力、問題解決能力を養うことがよき
臨床医に求められる重要な要素であり、良好な医師患者関係を確立する手段であると信じて
取り組んでおります。
透析医会の諸先生方でこれらの分野に興味を持っておられる方が見えましたら是非コンタクトをとりたいと
思っております。今後ともよろしくお願いいたします。

1)施設紹介
名古屋記念病院はHOSPYグループの一員として85年に癌、免疫、地域医療を三本柱に設立され、
開院当初から透析医療にも携わってきました。また臨床研修指定病院の認定を受けて以来、
診療科新設や医療機器の整備を行うとともに初期臨床研修カリキュラムを充実させ、研修医の
受け入れも行っています。診療科は内科(腫瘍科、呼吸器科、消化器科、腎臓科、循環器科、
神経内科、代謝内分泌内科、心療内科)、外科、放射線科、小児科、整形外科、産婦人科、
泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、形成外科であり各種学会の認定施設となっております。
主な医療機器としては二台のヘリカルCT、MRI、RI、DEXA、超音波内視鏡、血管造影装置などが
配備されております。
また診察連携を推進し、登録施設は現在約200を数え、選任の係を設けて紹介患者様に対しても
適切に対応できるように心がけております。そしてインフォームドコンセントにも積極的に取り組み
癌告知を初めとして、全てのスタッフは統一された書式に基づいて説明事項を記入し患者様に
渡すこととしており、記録の一方はチャートに保存され診療に活用されます。

透析医療に関しましては常勤 医師4人(草深、川澄、中山、木村)を中心に、外来通院透析患者の
管理はもとより、各種合併症に対して他科の医師と連携して治療を行います。
透析ベットは2フロアー32床で、うち昼間の12床は入院患者専用として使用しており、これ以外にも
ICUでは緊急透析や重症患者の管理、CAVH、血漿交換、吸着等の特殊治療に常時対応できる
体制を整えております。

2)施設情報
【名古屋記念病院】〒468−8520 名古屋市天白区平針4−305
Tel:052−804−1111 / Fax:052−804−6216 / e−mail:hospy@p−met.or.jp

3)スタッフ情報
@LF草深裕光:h−kusafu@ja2.so−net.ne.jp 
川澄正朗中山信:ms−nak@cb3.so−net.ne.jp
木村友佳理

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