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 20周年記念誌
タイトル 院名 氏名
多和田医院紹介 医療法人 多和田医院 院長
多和田 クリニック 院長
多和田 英夫
多和田 寿枝
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多和田医院 紹介

医療法人 多和田医院 院長 多和田 英夫 多和田クリニック 院長 多和田 寿枝

 愛知県透析医会創立20周年を共に喜びたいと思います。そして、これまでお世話になった諸先生方に深く御礼申し上げます。
 平成元年、不安と希望を抱いて日赤を辞し、西区に透析施設を開設致しました。患者さんに喜んでもらえる施設を、職員と喜びも苦しみも分かち合える施設を、というとても純な気持ちで第一歩を踏み出しました。開設当初から春日井に分院を出すまでは比較的のんびりしていましたが今は、仕事に忙殺され、1年があっと言う間に過ぎてしまいます。
 西区の施設は透析ベッドは34床、春日井は28床。職員の数はいつの間にか80人を超えるようになりました。
 この10年を振り返ってみますと、ちょうど日本経済は曲がり角にさしかかった時期で、バブル経済に陰りが見えてきた頃でした。90年に出版された二木立氏の「90年代の医療」を読むと例えば透析についてはこう書かれています。「人工透析の超過利潤を患者に還元する経営方針は−−中略−−今後10年間に確実に生じる人工透析部門の利益率低下を考慮すると、このような医療機関は深刻な経営危機に直面すると危惧しています。」と。
 当院はまさに二木氏が予言した10年間を必死に走ってきたのです。そして、今後はこれまで以上に透析医療を取り巻く経営環境は厳しくなることは明らかですので少しばかり暗澹たる気持ちになります。しかし、厳しいからこそ逆に自院のことだけにとらわれることなく、透析医療に育てられた自分を振り返る時、何か恩返しがしたい、そんな気持ちに駆られる現在でもあります。
 夢は、ゴルフがもっと上手になって、青木功と競ってみたいですね。夢のまた夢ですね。海の匂いを体一杯に吸う魚釣りもいいですね。人に優しくなれますから。それから最近始めた写真もせめて自院の患者待合室に飾れるぐらいになるといいのですが。夢はそれなりにあるのですが、現実は、忙しくて趣味に時間を取れないのが現状です。
 当面の目標は大所帯となった当院で、共により良い医療をめざして頑張ってもらえる仲間が現れるよう努力することです。そんな方が現れるのを心から楽しみにしています。
 将来的には60歳を目標に夢(内容については恥ずかしくて書けませんが)を実現すべく、じっくりと骨太の体制づくりに努力していきたい、と思っています。 最後に追伸、“透析医の泣き笑い”を2件ばかり。
その1.基礎体重を落とす時、いつもけんか腰になる患者に対して。
 Dr:今日のCTRが58%と先月に比し大きくなったので、DWを落とした方が良いと思うが。
 Pt:−−−−−
 Dr:近年はインフォームドコンセントにより、患者さんの了解がなければ当方としては強引にやれませんので、一応医者としてアドバイスしますがよく考えて納得できたら体重を落として下さい。
    その後はPtはけんか腰になることなく、看護婦にDWを落としてもらうよう依頼した。
 感想:インフォームドコンセントは使い方によっては当方に役立つものです。その2.ある日の昼間透析の回診にて
 Pt:最近先生イライラしとるね。
 Dr:なんで?
 Pt:診察の時、いつも大声でどなってばかりおるがや。
 Dr:別にどなってる訳ではなく、耳が遠い人が多くなったので自然に大声になってしまうんです。
 感想:最近、大声でないと聞こえない人や大声を出しても理解できない患者が増えてきたのは確かです。
    しかし、将来自分もひょっとして、こうなるかもしれない、と思うと、やはりお年寄りはいたわらねばなりません。
    「年寄り笑うないつか行く道」とはよくいったものです。

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