|
|
20周年記念誌 |
タイトル |
院名 |
氏名 |
頁 |
名古屋共立病院施設説明 |
名古屋共立病院 |
鳥山 高伸 |
29 |
名古屋共立病院施設説明
名古屋共立病院 鳥山 高伸
当院は総合的な医療と患者さんの為の医療をめざして、1979年2月に愛知県名古屋市中川区法華にて有床診療所を開院いたしました。以後、 1981年 海部共立クリニック(愛知県海部郡弥富町大字鯏浦字上六町191番2号)開院 1982年 駒ヶ根共立クリニック(長野県駒ヶ根市上穂北2番18号)開院 1987年 静岡共立クリニック(静岡県静岡市曲金4丁目1番2号)開院 1989年 名古屋共立病院本館(入院病床110床)開設 1994年 中津川共立クリニック(岐阜県中津川市駒場1666番地1122)開院 1995年 訪問看護ステーションなかがわ(愛知県名古屋市中川区中花町199番地)開設 1997年 老人保健施設「ケア・サポート新茶屋」(名古屋市港区新茶屋3丁目901)開設 1997年 安城共立クリニック(愛知県安城市箕輪町正福田110番地)開院 1998年 訪問看護ステーションなんよう(名古屋市港区新茶屋3丁目901)開設 1998年 日本病院機能評価機構の認定証を受ける(名古屋市内では最初) 当院は特に、長期透析合併症対策と共に、循環器・消化器系検査等の検査機能の充実に努めており、積極的に新しい治療、家族性高コレステロール血症に対するLDL吸着療法・リクセル(β2マイクログロブリン吸著カラム)の使用・閉塞性動脈硬化症(ASO)に対するLDL吸着に対しても取り組んでおります。 又、病診連携という観点からもこれらを当院だけのものとせず、地域の先生方のニーズにもお応えできるよう、当院の施設利用案内の配布や、依頼があれば県内だけでなく、他県での講演会も開催しております。 医療技術・学術の向上についても院内をあげて取り組んでおり、毎年の透析医学会での発表・アメリカ腎臓学会での発表・腹膜透析研究会での発表、など積極的に取り組んでいます。 循環器合併症の検査と治療 特に心筋梗塞の緊急時対応については、循環器内科医4名ならびに循環器専門のコ・メディカルスタッフが終日待機し、ICUにも循環器病床を設け、緊急時に備えており、又、大動脈内バルーンポンプ法(IABA)や経皮的心肺補助(PCPS)といった特殊な補助循環装置を装備しており即対応が可能です。加えて不整脈の原因になっている冠動脈疾患を早期に発見する為にホルター心電図による定期検査を行い、異常が有る場合心エコー・トレッドミル検査で冠動脈疾患を検索し、随時心臓カテーテル検査を行っております。心臓カテーテル検査については207名施行で、内75%以上の狭窄例は123名で、経皮的冠動脈形成術(PTCA)施行例は66名、冠動脈バイパス術施行例は9名という結果で透析患者の延命を可能にしています。その他、心電図FAX相談も受付けております。ホルター心電図は通常解析に1週間ほどを要しますが、当院では1日で解析可能で、この解析についても他院からの依頼を受付け実施しています。 ペースメーカーについては、透析患者である為の特殊性は無く、自覚症状やホルター心電図の結果ペースメースーが適用の場合、当院でペースメーカー埋め込みを行っています。透析患者の埋め込み実績は21名で、内、洞機能不全症候群が16名・2度房室ブロックが1名・3度房室ブロックが4名でした。埋め込み後は、半年に1回のペースメーカークリニックで断続治療を行っております。 末消動脈閉塞性疾患の検査と治療 透析部門では上肢下肢血圧比(以下API)測定を行い、外来部門では閉塞性動脈硬化症(以下ASO)外来を設け早期発見と治療に努めています。API測定で異常が有れば、下肢エコーを施行し、随時血管造影検査を行っています。治療として経皮的血管形成術を行っていますが、患者への侵襲も少なく比較的高い治療効果をあげています。 ASOに対するLDL吸著療法については、Fontain分類6度以上の症状を呈し薬物療法で血中総コレステロール値220mg/dlあるいはLDLコレステロール値140mg/dl以下にならない高コレステロール血症であって、膝窩動脈以下の閉塞、広範囲の閉塞部位を有するなど、外科的治療が困難で、かつ、従来の薬物療法では十分に効果が得られない場合3ヶ月に10回を目安に治療を行っており、10回の治療後約50%に症状の改善が見られました。高気圧酸素療法では約80%の症状の改善が有り、治療効果はまずまずといえます。 消化器系検査と治療 一般的検査として、胃カメラ・大腸ファイバーが有りますが、当院ではこれらの検査を患者に苦痛無く受けていただく為患者さんの希望によりベンゾジアゼピン系の静脈注射を実施しており、患者さんからも「検査がとても楽になった」と評判は上々です。 その他特殊検査として、胃・大腸癌の進達度診断、粘膜下腫瘍の診断に有効な超音波内視鏡も導入しております。内視鏡的逆行性膵胆造影検査(ERCP)は1日入院で行っています。 特殊治療として選択的肝動脈塞栓術(TAE)・内視鏡的粘膜切除術(EMR)・内視鏡的乳頭括約筋切除術(EST)・食道静脈瘤の硬化療法・内視鏡的止血術等が有ります。 外科・整形外科検査と治療 透析患者の長期合併症対策として、リクセル(β2MG吸着カラム)の使用・大量液置換療法(HDF)や、整形外科的治療として関節の嚢胞病変に対してはハイドロキシアパタイト移植・肩峰下滑液包除去・腱鞘切開術を同時に行います。破壊性脊椎関節症に対しては症状により椎弓切除術・椎弓拡大術・前方固定術を行い治療効果をあげています。 脊椎・椎間板・神経根疾患の検査としてミエログラフィー・ティスコグラフィー・ルートブロックが有り、治療としてレーザー治療(PLDD)が有ります。 その他乳腺専用撮影装置のマンモグラフィー・MRI等の検査機器が有ります。 胆石の治療の基本的術式は腹腔鏡下胆嚢摘出術(ラパコレ)でラパコレが不能である場合に開腹を行います。H9年から22例の症例に対してラパコレを施行しております。 その他疾患により日帰り手術(Day Surgery)も予約で行っています。 透析合併症のリハビリテーション 脳血管障害の麻痺による機能障害・ADLの低下に対してのリハビリの他、透析アミロイドーシス・手根管症候群・腰部脊椎管狭窄症・椎間板ヘルニア等に対してのリハビリも行っております。 その他ケースワーカーによる福祉制度や介護サービスに対しての相談も受け付けております。 更にパソコンでのシステムを導入することにより、検査予約に対しては、帳票作成・予約時間の短縮により看護婦業務の効率化・検査技士の業務の合理化・データ管理の合理化・入院病床管理でも数々の合理化を実現しました。 次期透析クリニックでは透析中央管理システムを導入することにより、業務の合理化だけでなく看護の質の向上も目指しております。 当院へのアクセスは ●地下鉄東山線「高畑」駅下車タクシー5分 ●市バス133番「中川車庫」行・21番「両茶橋」行「中島新町」バス停下車徒歩5分 名古屋共立病院の透析開始時間(表参照) 同時透析可能なベッド数100床 近郊のサテライト 海部共立クリニック 37床(愛知県海部郡弥富町大字鯏浦字上六町191番2号) 安城共立クリニック 41床(愛知県安城市箕輪町正福田110番地)
月水金の開始時間 火木土の開始時間 午前開始シフト 9:00〜9:20 9:00〜9:15 昼間開始シフト 14:30〜14:45 14:30〜14:45 夕方開始シフト 17:00〜 17:00〜 |
|
COPYRIGHT(C)2010 愛知県透析医会 ALL RIGHTS RESERVED.
|
|