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20周年記念誌 |
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自己紹介・プロとアマの違い |
大野泌尿器科 院長 |
大野 和美 |
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自己紹介・プロとアマチアの違い
医療法人 大野泌尿器科 院長
大野 和美
■自己紹介
現在、東三河地区には成田記念病院をはじめ19施設が透析医療を担当しています。その中で、
当院は豊川市において昭和58年2月に開業、豊川市民病院、豊橋市民病院、成田記念病院と
病診連携を実施しています。患者数は140名で私と当直勤務医数名のもので運営しています。
私の専門分野は泌尿器科ですが透析医療にも多く携わってきました。
昭和47年から恩師弘前大学医学部泌尿器科舟生教授、福島医大泌尿器科白岩教授に
御教授して頂いたのが始まりで、その後27年間透析医療に従事しています。その頃はまだ
パーマネントシャントとしては外シャントが主流でぼつぼつと内シャントが導入されて来た
時代でした。昭和50年頃に浜松聖隷病院(住吉)の泌尿器科及び透析室に勤務した時に
確か一度、現在の名古屋共立病院の川原先生がおみえになった記憶がございます。
愛知県透析医会との出会いはこの時がはじめてでした。
昭和54年から豊橋市民病院の透析を担当させて頂き、当時から開業に至るまで成田記念病院
院長の成田眞康先生に一方ならないお世話になり、また、現在も公私ともにご指導をいただいて
います。愛知県透析医会に入会し、親睦ゴルフコンペに幾度となくお誘い下さいまして、その後、
愛知県透析医会の親睦委員として仕事を頂き、現在は愛知県透析医会の執行部の一員となり
主に親睦や広報を担当させて頂いています。今後とも何卒宜しくご指導の程お願い致します。
■プロとアマチアの違い
最近の透析療法は著しい発展をしています。しかし、こと透析医療費についてはドンドン目減りし
昭和50年頃の約2分1となり、固定費の増加と診療報酬の減少で少しずつ厳しい状況下に
立たされるようになってまいりました。こんなに暗い前途でも我々透析医は患者さんのために前進を
していかなければなりません。ストレスの多い今日このごろです。
私はストレス解消のためにゴルフ、囲碁などを嗜んでいますが、ちょっと変わった趣味にはジャズ
ドラムがあります。豊橋市に「まんぼう」という飲み屋があるのですが、ここで週に一回は仲間の
先生方や音楽の大好きな薬剤師、看護士の皆さんと一緒に演奏し、楽しんでいます。
四拍子の曲が時々お互いに変化し(よれる)、アルコールが入れば音は大きくなり、飲まないと
極端に音が小さくなり、聴衆の評判は「吹き出したくなる程」とのことです。
それにもめげず本人たちは真剣に取り組んでいるのです。徹底したアマチアイズムです。即ち、
自分の好きな音やリズムを、聴衆を抜きにして自分たちの勝手な時間に演奏して、
自分達だけが楽しんでいるのです。お客さんにとってはいい迷惑ではないかと心配しています。
プロは違います。聴衆のために必要とする素晴らしい音とリズムを奏で魅了するのがプロです。
また、自分で気分が乗らない時でもいつでも聴衆に同じ音とリズムを提供しなければなりません。
大変なことです。
最近の新入職員はアマチアイズムが台頭し始めています。自分達は一生懸命に仕事をやっている
つもりですが、好きな仕事には精一杯に頑張れるが、いやな事になるとやらない、やれない、プロに
なるための努力をしない、目指さないという傾向が強くなってきています。一昔前まではプロ意識が
持てるように研修、研鑚されていたものです。これからの透析医療は大変きびしい状況下に
おかれます。
アマチアイズムはすてプロ意識を更に徹底していかなければならないでしょう。音楽の聴衆は嫌な
音には耳を塞げばいいかもしれませんが、患者さんにとっては自分の命に関わる重大問題で、
アマチアイズムではすまされません。新入職員の徹底教育に大野泌尿器科も一致団結し、
ことに当たっていきます。何卒宜しくご指導の程お願い致します。 |
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